2026年02月01日

☆舞鶴にAI、脱炭素、そして国際文化 ― 地域の未来につながる先週の活動報告(1/29)☆



【舞鶴にAI時代の新たな拠点】
舞鶴市と株式会社ユビタス様によるAIデータセンター建設の立地協定締結式に出席しました。

式典で印象に残ったのは、ユビタスのWesley Kuo(郭栄昌)CEOの言葉でした。
・舞鶴を起点として、AIを「使える、学べる、試せる」
・「舞鶴でAIを育てる」

施設の整備だけでなく、運営を担う子会社「HikariX」の本社を舞鶴に設け、地元企業との連携やIT人材育成にも力を入れていくなど、地域に根ざした取り組みが示されました。

本協定式には、ご尽力いただいた京都府の山下参与、鈴木副知事をはじめ、舞鶴市、関係企業の皆さまが出席されました。舞鶴市が有する電源地域としての利点や、災害に強い京都舞鶴港、これまでの行政との信頼関係などが評価され、今回の立地につながったとのことです。

平工業団地に整備される国内有数の計算基盤(GPUセンター)が、舞鶴の産業や人材育成につながることを期待し、今後の具体化に向けた動きを注視しつつ、地域にとって実りある形になるよう、議会の立場から丁寧に取り組んでまいります。



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舞鶴市と株式会社ユビタス様による、AIデータセンター建設に
関する立地協定の締結式に出席しました。
本協定を契機に、舞鶴を起点とした「使える・学べる・試せる」
環境づくりに向けた取り組みが進んでいくことが期待されます。



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舞鶴市のキャラクター「チョキまる」を
AI化した チョキまるAI が活躍中🦀

観光案内を、会話形式で行う実証実験です。
日本語だけでなく、英語・中国語にも対応しています。

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危険な現場での活用を想定した四脚ロボット。
ガス・熱・水漏れなどを検知し、リアルタイム
でデータを送信することで、災害対応や安全管理、
ヘルスケアリスクの低減に貢献します。






【舞鶴港国際埠頭における港湾脱炭素化に向けた取り組みの現地調査】

現地では、次世代型太陽電池であるペロブスカイト太陽電池と既存の太陽光発電設備を活用し、グリーン水素を製造する実証事業が行われています。

次世代エネルギーの可能性を、現場で確認する貴重な機会となりました。
こうした取り組みを通じて、舞鶴港が環境・エネルギー分野の先進拠点として発展していく未来に、大きな可能性を感じています。


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舞鶴港国際埠頭で進められている、港湾脱炭素化
に向けた実証事業の現地調査。
次世代エネルギーの可能性を、現場で確認しました。

【インドと舞鶴、そして京都から】
その後、京都市内へ足を運び、「インド宮廷舞踊カタック」の公演を鑑賞しました。

カタックは、物語性と高度な技術を併せ持つインドの伝統舞踊で、身体の動き一つひとつに歴史と精神性が込められていることを、舞台を通じて強く感じました。
ラジェンドラ・ガンガーニ氏をはじめとする舞踊家の表現は圧巻で、人の心に直接響く普遍的な美しさを持っていることに深い感動を覚えました。

会場では、昨年のインドへの海外調査にてお世話になりました在大阪・神戸インド総領事のチャンドル・アッパル総領事ともお会いできました。

成長著しいインドの文化・思想・産業に、大変関心を持っています。
こうした視点も踏まえ、2月定例会において一般質問を行う予定です。



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インド宮廷舞踊カタックを鑑賞してきました。
特に、インド叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する鳥
「ジャターユ」の物語を描いた演目は、その表情と
動きの力に心を打たれました。

インドに関心があり、
ヒンディー語も勉強中です📖🇮🇳



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2026年01月26日

現場から考える、京都舞鶴港における防災と孤立集落対策

危機管理・健康福祉常任委員会の管内調査として、舞鶴21ビルおよび京都舞鶴港第3ふ頭にて現地調査を行い、地元議員として出席いたしました。

テーマは「災害時における孤立集落支援の取り組みについて」です。

京都府北部では、平成16年台風23号をはじめ、これまで幾度となく甚大な風水害被害を経験してきました。
また、令和6年能登半島地震では、大規模な土砂崩壊などにより道路が寸断され、最大約3,300人が孤立するなど、広範囲で孤立集落が発生しました。
さらに、死者698人のうち災害関連死が470人にのぼるなど、尊い命が失われました。

こうした教訓を踏まえ、令和7年には「京都府戦略的地震防災対策指針・推進プラン(第4次)」が策定されました。
その柱の一つが、孤立集落対策の強化です。

私自身、これまで京都府議会や関西広域連合議会において、「陸路だけでなく、空路・海路による救助能力の強化」「支援部隊の受援体制の整備」等について質問してきましたが、今回、その具体的な取り組みについて説明を受けました。

京都舞鶴港におけるヘリポート整備の状況や、舞鶴市田井地区、綾部市奥上林地区などにおけるヘリポート設置支援の取り組みも進められています。

水害だけでなく、地震など多様な災害を想定し、より具体的で実践的な訓練や運用体制の構築が重要であると改めて感じました。

京都舞鶴港第3ふ頭での現地調査は、積雪の影響で状況確認が難しい場面もありましたが、災害時におけるヘリポートの運用(夜間対応など)について質問させていただきました。

「備えあれば憂いなし」。
京都府の防災情報発信ツールも併せてご紹介いたします。
ぜひご確認ください。

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京都舞鶴港第3ふ頭。積雪の中での現地調査となりました。

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ヘリポート整備の資料
京都舞鶴港に整備されたヘリポート。空路による救助体制の強化が進められています。

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京都府の防災啓発資料
京都府が発信する防災情報・備蓄のポイント。日頃からの備えが命を守ります。
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2026年01月22日

現場から見えた、地域の安全とまちづくりの未来 ― 河川整備と移住政策の最前線 ―

【政策環境建設常任委員会 管内調査(1月22日)】

本日は、地域の安全・暮らし、そして人口減少対策について、現地で学ばせていただきました。

▶ 防賀川(新西浜樋門)〈京田辺市〉
地域を守る河川整備の取組について視察しました。
京田辺市のまちづくりと一体的に進められている河川整備の進捗状況を確認し、防災と都市計画が連動する重要性を改めて実感しました。

また、建設DXとしてICTを活用した生産性向上の好事例について説明を受け、今後の建設業の在り方が大きく変わっていくことを感じました。
同時に、こうした先進的な取組を中小建設業にもどう波及させていくか、支援の必要性についても意見交換を行いました。
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防賀川(新西浜樋門)〈京田辺市〉
河川整備とまちづくりを一体で進める計画や国府市との連携事業や予算等について質問いたしました。


▶ 南丹市における移住・定住の取組
令和5年度は48世帯・112人が移住され、京都府内で2位となる実績を上げています。
人口減少が進む中、移住・定住促進に加え、企業誘致や子育て支援を一体的に進める取組について説明をいただき、大変参考になりました。

縁側のある古民家を活用した「最長2年間のお試し住宅」は、実際に地域で暮らし、地域活動に参加しながら生活を体験できる仕組みであり、移住政策の重要なモデルだと感じました。



現場で得た学びを、今後の京都府政、そして地域の持続可能なまちづくりにしっかりと生かしてまいります。


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2026年01月21日

会派での管外調査2日目(1/21)― 広島市に学ぶ、港湾と公共交通から考えるまちの成長戦略 ―

【会派での管外調査2日目(1/21)】
広島港国際コンテナターミナルを視察し、
国際コンテナターミナルおよび出島地区の国際海上コンテナターミナル整備事業、
ポートセールスの取り組みについて説明を受けました。
「荷物の置き場所が不足している」というインフラ整備の課題について、京都舞鶴港の現状と照らし合わせながら質問。
広島港は、マツダをはじめとする自動車産業の集積が港の機能や発展に深く関わっており、
物流と観光の両面で強みを発揮している点が印象的でした。

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広島港国際コンテナターミナルにて。
荷物の置き場不足という課題について、京都舞鶴港の現状と重ね合わせながら、現場で意見交換を行いました。
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広島港国際コンテナターミナルにて。港湾機能と物流を支えるインフラ整備の現状について視察しました。

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広島港国際コンテナターミナルにて。
自動車産業と港が一体となって発展してきた広島港のスケールと役割を、現地で実感しました。

 続いて、広島電鉄株式会社にて、広島駅南口広場の再軽備や、路面電車のメリット、LRTの可能性(現状・課題・展望)について伺いました。
2025年には、京都商工会議所からオーバーツーリズム対策としてLRT導入の本格検討が提案されており、強い関心を持ってお話をうかがいました。ご担当者からは「公共交通政策は、まちづくりそのもの」という力強い言葉をいただき、実際にLRTに乗車しながら説明を受けました。
広島駅の開発も大変素晴らしく、住民目線の利便性向上という観点で、多くの学びを得る一日となりました。

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広島電鉄では、LRTを軸とした公共交通がまちづくりに果たす役割について学ばせていただきました。
広島の地で京都ゆかりの車両🚃を見かけ、思わず嬉しい気持ちになりました。

今回の調査を、京都府・舞鶴の港湾政策やまちづくりに生かしていきたいと思います。
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2026年01月20日

会派での管外調査 1日目(1/20)― 造船業と高専に学ぶ、人材と産業の未来 ―

【会派での管外調査 1日目 1/20】

本日は、造船業と人材育成をテーマに、舞鶴とも深い共通点を持つ呉市で、現場を視察させていただきました。

◆ ジャパンマリンユナイテッド株式会社(呉事業所)
会社概要の説明を受けた後、海事産業の最前線である造船現場を視察しました。
造船業は現在、国の政策においても追い風が吹いており、国際競争力の確保やサプライチェーンの強靭化、人材育成が重要なテーマとなっています。

現場では、
・地域産業振興に向けた取り組み
・産学連携の具体例と今後の展望
・ものづくり技術者の確保・育成
・技能実習生の受入安全管理などの労働政策等

について率直な意見交換を行うことができました。
舞鶴にも拠点を持つ企業として、地域に根ざしながら世界と競う姿勢を改めて実感しました。

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ジャパンマリンユナイテッド(呉事業所)にて、
国の政策としても追い風を受ける造船業の現場を視察しました。
国際競争力や人材育成、地域産業の可能性について学ぶとともに、圧倒的なスケールのコンテナ船と作業現場を間近に見学。
舞鶴にも拠点を持つ企業として、現場の声を今後の政策に生かしていきます。


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日本遺産にも認定されている、戦艦大和を建造するために造られた日本最大級の大屋根。
日本の造船技術の原点と、ものづくりの精神を感じることができました。


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造船業を取り巻く環境や、
技能実習生の受け入れ、人材の確保、呉市や広島県との連携等、現場ならではの課題について意見交換。
数字だけでは見えない実情を知る大切な機会でした。

◆ 呉工業高等専門学校(高専)
続いて、ものづくり人材育成の中核を担う呉高専を訪問。
学校全体の取り組みや、産学官連携による地域産業への貢献、高専と造船・港湾産業との具体的な連携事例について学びました。

2つの視察で、特に印象的だったのは、子ども向け・地域向けの見学会や体験イベントを通じて、地元にある基幹産業や高度な学びの場を、地域の誇りとして育てている点です。これは、舞鶴にとっても大いに参考になる取り組みだと感じました。

また、高専1年生の学生と直接話す機会もあり、「自宅が近所で、子どもの頃からイベントに参加していたことが進学のきっかけ」と語ってくれました。
アニメやロボットが好きで、その“好き”を体系的に学んでいる姿勢に、心から感銘を受けました。
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呉工業高等専門学校
子ども向け見学会や体験イベントを通じて、
地域の基幹産業や学びの場を「誇り」として育てている点が、特に印象的でした。
学生によるアバター作成の実例などもご紹介いただき、
若い世代の自由な発想が、防災やまちづくりといった分野にも生かされていることを実感しました。大いに参考にしたい取り組みです。

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呉工業高等専門学校では、
高度で実践的な学びの場が丁寧に整えられていました。
ここで学ぶ若い皆さんの、これからの活躍が楽しみです。


舞鶴と同様、海軍鎮守府が置かれた歴史を持つ呉市。
産業・教育・歴史が重なり合うまちから、学ぶことの多い一日となりました。
本日の調査を、今後の政策提言にしっかりと生かしていきたいと思います。

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2025年12月31日

【第6回】「運」は心の持ちよう 〜素直な心で道を拓く〜


【第6回】「運」は心の持ちよう 〜素直な心で道を拓く〜



第5回では、「衆知を集める」ことの大切さについて、松下幸之助塾主の実践をもとに考えました。今回は、そこに「運」という要素を重ねて、リーダーとしての資質や学びの姿勢について掘り下げてみたいと思います。



◆「運が強い」と自覚した体験

松下幸之助塾主は、若い頃に二度の生死に関わる事故を無傷で乗り越えた経験から、「自分は運が強い」と強く自覚するようになりました。

一つは、通勤中の船から海に転落したものの、船が引き返して救助され命拾いした出来事。
もう一つは、商売をはじめて間もない頃に自転車で自動車と衝突し、電車道に投げ出されながらも、電車が間一髪で止まり、かすり傷一つ負わなかったことです。

これらの体験を通じて松下幸之助塾主は、
「自分は運が強い」「自分は滅多なことでは死なない」と確信し、その後の経営と人生を支える大きな自信につながったとされています。


◆ 面接で問われた「運がいいか」

また、松下政経塾の入塾基準は『運と愛嬌』と言われています。

松下幸之助塾主は、かつて松下政経塾の塾生選考の面接で受験者にこう尋ねたと伝えられています:

「あんさんは運がよろしいですか?」

この問いは、困難を前向きに受け止め、運命を自らの力で切り拓こうとする姿勢があるかどうかを見極めるためだったといわれています。運の強さというのは、心の持ち方や行動のあり方にも関わる、というのが塾主の考えでした。

松下政経塾の五誓には、次のように記されています。

一.素志貫徹の事
常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、
いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。
成功の要諦は成功するまで続けるところにある。
(松下政経塾 五誓より)


「成功の要諦は成功するまで続けるところにある」
これは私が困難に直面したとき、何度も自分に言い聞かせる言葉です。成功するまで途中で諦めないこと、それが成功の要諦であり、「自分は運が強い」と信じること、そして一見マイナスな出来事も「この困難をどう活かせるか」と発想を転換することで、運を自ら引き寄せることができるのだと実感しています。


また昭和54年、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者、エズラ・F・ヴォーゲル氏との対談(『松下幸之助発言集 第16巻』)でも、松下政経塾の入塾生の選考について、どういうことを一番重視するかという問いに対し、「いろいろの要素が大事でしょうな。特に人間的魅力ですよ。それを見るにはカン以外ないな。」
と語られています。

人間的魅力は、学歴や経歴などの表面的な評価だけでは測れないものです。だからこそ、日々の生活の中で徳を磨き、周囲との信頼関係を築いていく姿勢が求められているのでしょう。


◆ 成功の条件としての「運」と「愛嬌」

松下幸之助塾主は、「成功の条件は、頭のよさでも勤勉さでもない」と説かれています。では、その条件とは何かと問われたとき、塾主は「運」と「愛嬌」、そしてその上での賢さや勤勉さなどの能力が必要だと、常々強調していました(『リーダーになる人に知ってほしいこと』より)。

この観点から見れば、「運がいい」というのは、単なる偶然の幸運に恵まれることではなく、他者を惹きつけ、協力を得られるような人間性と深く結びついていると捉えられます。そして、そのうえで努力を怠らないことこそが、成功の本質なのだと思います。


◆ 私自身の「運」について

私事ではありますが、私はこれまでに、九死に一生を得るような体験を三度経験しています。そのたびに、「自分は何かのために生かされているのではないか」という不思議な感覚を抱いてきました。
振り返れば、人生の節目ごとに思いがけない出会いや機会に恵まれ、その積み重ねが今の自分を形づくっているように思います。


私が松下政経塾の存在を知ったのは高校二年生の時です。進路に悩んでいた私は、東舞鶴図書館にて、たまたま松下政経塾の本を手にしました。実は私は、その時点で「経営の神様」と称される松下幸之助氏の存在すら知りませんでした。

一気にその本を読み終え、経済的な理由から大学進学すらままならないと感じていた私は、その時、「私は必ずこの松下政経塾に入塾する」と心に誓いました。

実際に私が入塾に向けて努力を重ね、松下政経塾の試験に挑戦したのは、32歳の時でした。おそらく筆記試験の点数はあまり良くなかったと思われます。しかし、後からうかがった話では、私たちの代だけの試みだったそうですが、筆記試験や面接を経て選考が進む中、「汚れてもよい格好で集合するように」との指示がありました。参加者は何をするのかも分からないまま、ジャージ姿で茅ヶ崎の塾近くの公園に集合させられたのです。
そして、試験内容は、なんと素手で公園のトイレ掃除をするというものでした。
その瞬間、私は「運が良い」と思いました。というのも、私は植木屋の娘として、幼少の頃から父のもとで掃除の手伝いをしてきましたし、海上自衛隊での寮生活では、トイレ掃除は水一滴残さず雑巾で拭くということにも慣れていました。だからこそ、たとえ学力や能力では周囲に劣っていたとしても、この「掃除」と「志」という熱意だけは誰にも負けないという思いで、選考に臨むことができたのです。

結果として、2007年に第28期生として念願の松下政経塾に入塾することができました。
(※なお、2008年後半には衆議院議員選挙出馬のために退塾)

入塾一期生から一桁台の先輩方の中には、松下幸之助塾主に直接面接されて選ばれた方もおられ、大変うらやましく思います。しかし、私は途中で退塾し実践の道を選んだことも、前向きに受け止め「卒塾はできなかったけれども、自分は一生、松下政経塾生」と心に誓い、日々、松下幸之助塾主の思想・哲学を拠り所に学び続けている次第です。

◆「運」とは、自らを信じ、人に学ぶ姿勢に宿る

松下幸之助塾主は、「自分には特別な才能もなく、体も強くなかった」と繰り返し語っておられます。

けれどもその弱さを、嘆くのではなく「ありがたい試練」と捉え、「だからこそ人に尋ね、頼ることができた」と前向きに受け止めておられました。

塾主はまた、自分の成功は、「運がよかったから」とも語っておられます。



つまり、運とは他力ではなく、素直な心で人に学び、衆知を集める中に宿るものなのでしょう。

そして何より、「運は心の持ちよう」だと感じます。自分は運がいいと信じ、出会いや出来事を前向きに捉えられるかどうか−−その心の姿勢が、幸運を引き寄せていくのではないでしょうか。


◆結びに

人との出会い、思いがけない助け、道がひらける瞬間−−
それらは、単なる“運”という一言では言い表せない、かけがえのない巡り合わせです。

日々、素直な心で学び、徳を積み、志を語り続ける−−
その積み重ねの先に、“運”が訪れるのだと思います。

松下幸之助塾主の教えに学びながら、
私もまた、素直な心で衆知を集め、“運”を信じて歩んでまいります。

2025年11月15日

【第5回】「衆知を集める」−−一流の指導者に求められる素直な姿勢とは−−

【第5回】
「衆知を集める」
−−一流の指導者に求められる素直な姿勢とは−−



素直な心で衆知を集め
自修自得で事の本質を究め
日に新たな生成発展の道を求めよう

――松下政経塾・塾訓より

前回のブログでは、「素直な心」の大切さについて取り上げました。
この塾訓にもあるように、「衆知を集める」という姿勢は、松下幸之助塾主が一貫して大切にされてきた、指導者に求められる根本的な心構えです。

決して一人で物事を決めるのではなく、他者の知恵や経験、率直な意見に心を開き、素直に耳を傾けること。
そこから本質をつかみ、判断へとつなげていく。
これこそが、真に一流のリーダーに必要な資質であると、松下幸之助塾主は語っておられます。



◆「尋ねる人こそ、慕われる人である」

松下幸之助塾主は自らの体験を通して、次のように語っておられます。

「自分がやれないから、人に頼むしかなかった。そうして助けてもらったことが、結果として
プラスになった」
(『松下幸之助発言集 第14巻』より)


体が弱かったことで、無理に抱え込まず、人に尋ね、頼ることが当たり前になった−−。

松下幸之助塾主は、自らの人生を振り返る中で、しばしば「自分は特別な才能に恵まれていたわけでもなく、
体も強くなかった」と語り、その「弱さ」ゆえに人の力を借りながら歩んできたことが、むしろ大きな学び
となり、後の成功につながったと述べています。

さらに塾主は、「成功の三大要因」として、貧乏・病弱・無学歴を挙げました。

貧しかったからこそ、幼い頃から丁稚奉公に出され、実践を通じて商人としてのしつけを受けることができた。
病弱だったからこそ、何でも自分でやろうとせず、人に仕事を頼み、任せることを自然に覚えた。
学歴がなかったからこそ、「知らない」ことを素直に認め、人に教えを請う姿勢を身につけることができた。


一見すると不運に見える状況を、嘆くのではなく「ありがたい試練」として受けとめ、むしろ人生を切り開く力に
変えていく−−。

こうした経験の積み重ねが、塾主の中に
「誰の声にも耳を傾ける姿勢」
を自然に育てていったのです。

そのため松下幸之助塾主は、立場や年齢に関係なく、小僧さんの言葉にも真剣に耳を傾け、そこから学ぼうとされました。
そして、どんな小さな提案にも「なるほど」と素直に受け止める姿勢を、生涯にわたり貫かれたのです。



◆衆知は“自然と集まるもの”

対談の中で、指導者の情報収集について問われた際、松下幸之助塾主はこう語っています。

「情報を集めるということにとらわれたらいけません。それでは、かえって情報は入らない。入ったら間違いだと
思いますね。やはり、自然に分かるものです。天の声といいますか地の声といいますか、そういうものをいわば心の耳で判断
するわけです」
(『松下幸之助発言集 第16巻』より)

さらに、

「どんな人間とも私は会うのです。時間の許すかぎり、きょう入った人とも会って、常に聞いています。それで判断するの
です。」

「だから、自分の独断は独断にあらず、全員の思いも一緒だと、こういう考えをもっているわけです。」

つまり、「衆知を集めよう」と構えずとも、日常のなかで一人ひとりと誠実に向き合い、素直な心で接する。その積み重ねが、
結果として大きな知恵の結集につながっていくのです。



◆自然体で、人と向き合う

松下幸之助塾主は「誰にでも話しやすいようにしている」とも語っています。

リーダーが「怖い」「近寄りがたい」存在ではなく、どんな立場の人でも意見を伝えられるような雰囲気づくりこそが、実は
組織力を高める第一歩なのだと気づかされます。

形式だけのヒアリングや、情報を得るためのポーズではなく、「その人の声に真摯に向き合うこと」
それが「衆知を集める」という姿勢の本質ではないでしょうか。



◆衆知を集める「実践哲学」として

以前にも述べましたが、私は松下幸之助塾主の思想・哲学は「実践哲学」だと確信しています。
「衆知を集める」ことも、実際にやってみてこそ、その価値が実感できるものです。

例えば、日常会話や会議の場で、私はできる限り自分の話を控え、相手の話に集中するよう心がけていますが、
それでもつい話を聞きながら次の自分の返答を考えてしまい、真に耳を傾けられていない自分に気づくことも
あります。

そんな時は、自分が目の前の人を尊重し、きちんと向き合えているかを自問自答します。
そして、チームで意見を交わし、一人ひとりの天分や持ち味が活かされたとき、自分一人では到底思いつかなかった
ような素晴らしい成果が生まれる−−そのような経験を、私はこれまでに何度もしてきました。


個人・組織・国家経営に至るまで、「衆知を集める」姿勢を持ち続けることで、必ずや前進できると私
は信じています。



◆ 謙虚に尋ねる、その先に共感と信頼が生まれる

今、混迷の時代を生きる私たちにこそ、松下幸之助塾主の「素直な心で衆知を集める」という教えが求められているのでは
ないでしょうか。

リーダーは、必ずしもすべてを知っている必要はありません。むしろ「知らない」と素直に認め、他者に耳を傾ける姿勢こそ
が、真の信頼と共感を生み、未来を拓く原動力になるのではないでしょうか。

「尋ねる人こそ、慕われる人である」

それは、松下幸之助塾主ご自身が、人生と経営を通じて体現してこられた真理であると私は感じています。


私自身、まだまだ未熟ではありますが、これからも謙虚な心と情熱をもって、地域の皆さまのお声に真摯に耳を傾けながら、
皆様と共に未来をつくる歩みを重ねてまいります。



🌱次回もまた、松下幸之助塾主の思想・哲学をもとに、今の時代を考えます。

公開予定日:2025年12月15日(月)頃

是非ともご覧いただければ嬉しいです^^




2025年10月15日

【第4回】素直な心こそ、時代を動かす真の原動力―― 強く、正しく、聡明に生きるために ――

【第4回】
素直な心こそ、時代を動かす真の原動力
―― 強く、正しく、聡明に生きるために ――



◆「素直な心」は、人生を導く羅針盤

「素直な心になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にいたします」

これは松下幸之助塾主の言葉です。

「強く、正しく、聡明に」――この三拍子がそろった人間は、まさに理想的なリーダーであり、社会人としても信頼される存在です。

しかし、「素直な心」とは、ただ人の言うことに従順であることを指すのではありません。私心なくくもりのない心、一つのことにとらわれずに、物事をあるがままに見ようとする心と言われています。

塾主は、「素直な心とはどういうものか」と問われた際、次のように話されたそうです。

それは、何事にもとらわれない融通無碍(ゆうづうむげ)な心のあり方であり、なろうなろうと心掛けても30年かかる。それでやっと『素直初段』とのことです。

この「30年かかる」という言葉の背景には、囲碁の例え話があります。「碁を一万回打てば誰でも初段になれる」という言葉があるように、素直な心もまた、1万日(=約30年)かけて磨き上げていく修養の道なのだというのです。日々、「素直になりたい」と願い、努力し続ける中で、ようやくその「初段」にたどり着く。これは、精神の修養であり、生き方の道でもあります。

◆私の実践 ――「素直な心 初段」を目指して

私は、松下幸之助塾主の思想・哲学は、“実践哲学”であると受け止めています。

著書を読むたびに、「なるほど、良いことをおっしゃっているな」と感心するだけで終わらせず、まさに“素直な心”で実践することが大切だと感じています。
とりわけ、塾主の著書『素直な心になるために』(PHP文庫)に収められている「素直な心を養うための実践十ヵ条」は、私の実践の指針になっています。

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例えば、毎朝カーテンを開けて天を仰ぎながら「素直になりますように」と3回唱え、今日も素直な心で1日を始めようと誓うことを日課にしています。

また、人間関係や政治の判断など、迷いが生じた時には、自分に問いかけるようにしています。

「素直な心で言えば(考えれば)、どうすれば良いだろうか?」

私心なきとらわれない心で相手に向き合っているか、事に臨んでいるか、自分の内面を見つめ直すための問いです。
まだまだ実践は未熟ではありますが、一万日続けた先には、私もきっと「素直な心の初段」になれる――そう信じて取り組んでいます。

◆経営の原点にも「素直な心」がある

この「素直な心」は、単なる精神修養ではありません。実際に政治の現場や会社経営を含む”経営”においても、この心のありようが、成功への鍵を握っています。

「経営というのは、天地自然の理に従い、世間、大衆の声を聞き、社内の衆知を集めて、なすべきことを行っていけば、必ず成功するものである。その意味では必ずしもむずかしいことではない。」

「素直な心になれば、物事の実相が見える。それにもとづいて、何をなすべきか、何をなさざるべきかということも分かってくる。なすべきを行い、なすべからざるを行わない真の勇気もそこから湧いてくる。」
(『実践経営哲学』(PHP研究所)より)

また、天地自然の理に従うとは、「雨が降れば傘をさす」というようなものだと述べられています。

 その実践は、共感する力、聴く姿勢、謙虚な心を軸に、リーダーシップと組織づくりに反映されています。

印象的なエピソードがあります。

ある日、松下幸之助氏のもとにテレビの試作品が持ち込まれ、技術者や役員たちがその性能について熱心に説明していました。その最中に、お茶を運んできた事務職の女性社員に対して、松下幸之助塾主は「どう思う?」「形や色はどうや」と率直な感想を求められたといいます。

その場には技術の専門家たちが揃っていたにもかかわらず、あえて現場の女性社員に意見を尋ねたのは、実際に製品を手にするのは一般の消費者であり、肩書きや立場にとらわれず素直な視点、現場の率直な声こそが大切だという塾主の深い信念があったのでしょう。

まさに、素直な心で衆知を集める実践の姿です。


◆混迷の時代にこそ、素直な心を

「素直な心こそが人間を幸せにし、また人類に繁栄と平和と幸福をもたらすものである」

素直な心とは、自分自身を変え、組織を変え、やがて社会をも変えていく原動力です。

「素直な心が成功を引き寄せる」――
この言葉は、松下幸之助塾主が、経営者としての実体験を通じて得られた確信に基づくものです。

日々の暮らしや仕事の中で、私たちはどれだけ自分の心を整えることができるか。
自分自身を見つめ直し、他者に対して誠実であろうと努める。
その積み重ねは、目には見えずとも確かな影響力を生み出し、やがて周囲へと静かに伝わっていきます。

そうした心のあり方は、共感を呼び、人を動かし、社会を調和へと導く力となるのです。

2025年の今、国際情勢はかつてない緊張を孕み、国内政治も混迷の時代を迎えています。
こうしたときだからこそ、お互いが「素直な心」で向き合うことの大切さが、いっそう問われているように感じます。

私心なく、くもりのない心で、
物事の実相をとらえ、真理に従って判断し、
「強く、正しく、聡明に」あろうと努める。
その姿勢のもと、衆知を集め、人類の叡智を発揮できる世の中を築いていくこと――
それは、まず一人ひとりの実践から始まるのだと思うのです。

そう信じて、私もまた今日一日、
「素直になりますように」と天に誓いながら歩みを進めてまいります。



🌱次回もまた、松下幸之助塾主の思想・哲学をもとに、今の時代を考えます。

公開予定日:2025年11月15日(土)

是非ともご覧いただければ嬉しいです^^


2025年09月15日

【第3回】人間を中心に据えた政治とは何か

【第3回】人間を中心に据えた政治とは何か

― 松下幸之助塾主「新しい人間観」の本質にふれて ―


◆ 政治の原点は「人間とは何か」の問いから

政治とは、制度や法律を整えること自体が目的ではありません。
その原点は常に、「人間とは何か」「人間はどう生きるべきか」という根源的な問いにあります。ここを見失えば、どれほど立派な仕組みも空洞化してしまいます。

松下幸之助塾主は、松下政経塾の開塾にあたり、まず塾生に「人間を把握すること」を説かれました。

最初に学ぶべきは憲法や政策論ではなく、「人間をどう捉えるか」という根本的な人間観です。制度や仕組みがいかに整っていても、人間へのまなざしが誤っていれば、やがて形だけのものとなり、本来の役割を失ってしまうからです。

教育・医療・福祉――あらゆる政策は、つまるところ「人が幸せに生きるための手段」です。
その根底には、「人間の可能性を信じ、引き出す」ことへの確信がなければなりません。

この確信こそ、私が日々立ち返る原点であり、松下幸之助塾主が提唱された『新しい人間観』に、その思想は明快に示されています。


◆ 「人間は万物の王者である」――かつての私は戸惑っていた

塾生時代、「新しい人間観」を読み、その考察を書く課題に取り組んだ私は、率直に戸惑いを覚えました。
中でも「人間は万物の王者である」という一文に、強い違和感を抱いたのです。

その背景には、2008年に地元舞鶴の引揚記念館での研修企画がありました。
当時、ある語り部の方が語ってくださったお話ーー


敗戦後、ソ連軍の侵攻を前に女性や子どもたちは、生き延びる術を失い、命を絶つ選択を強いられた――中には、軍部から渡された青酸カリを手に取らざるを得なかった、という証言も伺い、私は大きな衝撃を受けました。

この現実を前にして、戦争の悲惨さ、人間の愚かさや弱さを直視せざるを得ず、「人間は偉大な存在だ」と語る言葉を素直に受け入れることができなかったのです。


◆ 今、毎朝唱える「新しい人間観」が教えてくれるもの

年月を経たいま、私は少しずつ塾主の言葉の真意に触れられるようになってきました。

現在、私は毎朝
•「新しい人間観」
•「新しい人間道」
  他


を声に出し、心静かに唱える習慣を続けています。

この繰り返しの中で、かつて理解しきれなかった言葉の深みが、少しずつ心に沁みてくるようになりました。
また、松下幸之助研究の第一人者である佐藤悌二郎先生から、PHP研究所での月1回の定例勉強会で「新しい人間観」についての連続10回講座を受けたことも、理解を深める大きな助けとなりました。


「新しい人間観」に込められているのは、人間の現実の弱さや矛盾を受け止めつつ、それでもなお「人間は本来、生成発展する尊い存在である」という信頼と希望の哲学です。

▷ 全文はこちらからご覧いただけます
https://konosuke-matsushita.com/keywords/human-nature-universe/no5.php

※出典:PHP総合研究所「松下幸之助.com」より。


◆ 「王者」としての責務と、「衆知」の力

「人間は万物の王者である」と述べた塾主の真意は、決して傲慢な支配を意味するものではありません。

原文にもこうあります:

「真の王者であるということは、自己の感情、欲望、愛情などにとらわれず、正しい価値判断に努めて、人間として万物それぞれを生かし、広く共同生活を向上進歩させようということ」

この“王者”とは、私利私欲を離れ、自然の理法に順応し、社会全体を調和に導く存在のことです。
そして人間は、個々では不完全な存在であり、「衆知」――すなわち多くの人の智慧が融合することで初めて、天命を果たすことができるとも説かれています。

この考え方は、まさに現代における民主主義・自治・共生の基盤とも重なります。


◆ すべては「結局みんなが幸せになればええんや」に集約される

「新しい人間観」は、宇宙や自然の理法といった壮大なビジョンを掲げていますが、塾主の根底にあったのは、きわめて人間らしい優しさでした。

「結局みんなが幸せになればええんや」

この一言に、すべてが凝縮されていると、今の私は感じます。

政治とは、本来、人々の幸福のためにあるもの。
制度や政策をどれだけ整えても、「人を幸せにしたい」という原点を見失えば、本質を見誤ってしまいます。



◆ 志を共有する仲間とともに

9月14日、私は松下政経塾(茅ヶ崎市)を訪れ、同期(28期生)の仲間たちと再会しました。

私たちの同期であり、衆議院議員として教育政策に尽力した宮川典子さんの七回忌に献花式、偲ぶ会を執り行い、塾で共に学んだ日々や現況について語り合い、志に向き合いました。

「志に生きるとは何か」

それぞれが試練を抱えながらも、今なお志の道を歩み続けています。
私もまた、「人々の幸せを追求し、その力(天分)を生かす政治」を地方から実践し続けていくことを、改めて胸に誓いました。

松下幸之助塾主の教えに立ち返りながら、仲間とともに志を磨き、これからも歩んでまいります。

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🌱次回予告

次回【第4回】のテーマは
「素直な心」が組織と社会を変える。

経営の現場で培われた松下幸之助塾主の哲学――
「素直な心」が、なぜ今、政治・行政の現場でも必要とされるのか。
共感する力、聴く姿勢、謙虚なまなざしを軸に、リーダーシップと組織づくりの本質に迫ります。

🌳公開予定日:2025年10月15日(水)

ぜひ次回もご覧いただければ嬉しいです。






2025年08月21日

「地域公共交通の現状と課題について」(政策環境建設常任委員会 8/19)

 地域公共交通の現状と課題について

 8月19日の政策環境建設常任委員会において、関西大学の宇都宮浄人教授を参考人にお招きし、「京都府の公共交通の現状と課題」についてご講義いただきました。公共交通は地域の暮らしを支える基盤であり、人口減少や自家用車依存の進行など、時代の変化に応じた新たな視点からの検討が求められています。

 またこの日は、京都府立大学の学生さんが、大学と京都府議会との包括連携事業の一環として委員会を傍聴されました。傍聴後には議員との意見交換の場も設けられ、若い世代の率直な声を伺うことができました。学生の皆さんが地域社会の課題に関心を持ち、意見を交わしてくださることは、私たち議員にとっても大変貴重であり、今後の政策検討に新たな視点を与えてくれるものと感じています。

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 ◻︎自家用車依存の実態

京都府は南北に長い地形を持ち、地域ごとに交通事情が大きく異なります。令和3年のデータによると、
•南部地域:自動車分担率 30.6%、公共交通(鉄道・バス)23.8%
•北部地域(舞鶴市を含む):自動車分担率 72.6%、公共交通 3.6%

特に北部では7割以上が自動車に依存しており、「車がないと生活が成り立たない」現状が如実に表れています。



 ◻︎公共交通を巡る課題
•利便性の低下
•運転士など人手不足
•採算面での厳しさ

これらは地元からも多く寄せられる声であり、私自身も2月定例会で代表質問として取り上げました。公共交通は医療や福祉と同様に「生活に欠かせない公共サービス」であり、未来への投資としての視点が必要です。



 ◻︎学びと先進事例

宇都宮教授からは、欧州や国内の先進事例をご紹介いただきました。特に栃木県小山市の「noroca導入」は注目に値します。
•年間定期券(全線)を 8,400円 → 2,400円 に大幅値下げ(サブスク方式)
•2019年導入以降、2025年4月には販売枚数が8倍に!

傍聴していた学生さんからも「このサブスクの発想が心に刺さった」との感想をいただきました。若い世代の視点からも、新しい仕組みづくりを考える必要があると感じます。



 ◻︎公共交通は“社会全体で支える”ものという発想へ

 各市町村では、公共交通の運行を維持するために補助金を拠出しています。これは自治体予算のごく一部ですが、地域の暮らしを支える重要な投資です。地方では公共交通は運賃収入だけでは維持できず、「社会全体で支える仕組み」が不可欠です。高齢者や子育て世代の移動の安心、そして環境政策とも結びつく大切な公共サービスとして、今後ますます重要性を増していきます。

こうした背景のもと、これからの時代には、あれもこれもではなく「あれかこれか」を選び取る姿勢が求められます。限られた財源をどこに優先的に振り分けるのかを判断するためには、将来のあるべき姿を描き、そこから逆算して今を見定める“バックキャスティング”の考え方が重要です。ヨーロッパのように公共交通に多くの予算を投じる事例も参考にしながら、日本としてどの分野に重点を置くべきか、より踏み込んだ議論が必要だと感じます。

その上で私は、地域の暮らしを守り、誰もが安心して移動できる社会を実現するために、公共交通を優先的に力を注ぐべき分野と考えています。単なる赤字補填ではなく、地域の基盤を支え、将来への投資として捉えるべき大切な分野です。

🌱 これからの展望
•高齢者や子育て世代が安心して移動できる環境
•環境政策と一体化した持続可能な交通モデル
•まちづくり・福祉・環境をつなぐ交通施策

 公共交通のあり方は、単なる移動手段にとどまらず、まちづくり・福祉・環境と深く結びつく重要なテーマです。これからも先進事例に学びつつ、現場の声や若い世代の感覚も取り入れながら、持続可能な交通モデルの構築に力を尽くしてまいります。





posted by 舞 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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